治療法


わきが・多汗症の治療法と効果

吸引法や超音波法など通院不要をうたっているクリニックやエステもありますが、30分程度の治療方法ではわきが・多汗症は治りません。現在多くの医療機関でわきがや多汗症の治療を行っており、治療方法も様々です。

患者さん自身には、どの様な方法があって、その病院はどのような方法をとっているのか、また経験豊富なドクターが施術をするのかなどを、しっかり把握した上で治療を受けていただきたいと思っております。まず、ここではご自身にとってどの方法がベストかを知っていただきましょう。

わきが・多汗症の治療法
術式 手術時間 通院 効果 切開創の長さ 総合評価
FBC式
トリートメント法
2時間~3時間 あり 100% 1~3cm
剪除法 約1時間 あり 70%~80% 2~5cm
イナバ式
皮下組織削除法
約1時間 あり 60%~80% 2~3cm
超音波法 約30分 なし 40%~60% 約1cm
そうは法 約40分 なし 40%~50% 約1cm
吸引法 約30分 なし 20%~40% 約0.5cm
汗腺抑制注射法 注射のみ 4~6ヶ月
に1回
  なし  

FBC式トリートメント法

一つ一つ目で確認しながら皮膚表面を痛めないように全て手作業でアポクリン汗腺を取り除く非常に手間暇がかかるとても高度な剪除(せんじょ)法です。これにより1回の手技で文字通り、無数にあるアポクリン汗腺を全てキレイに取り除くことが出来ます。

確実に永久的効果が得られます。再発の心配も無く傷あとも気にならないので優れた治療法と言えます。

剪除(せんじょ)法

皮膚を5センチ前後切開し、皮膚の裏側を直接目で見て取り除く方法。

この方法はわきが治療の中ではイナバ式皮下組織削除法と並び、高い確率でわきがを退治します。

イナバ式皮下組織削除法

故・稲葉博士が開発した「皮下組織削除器」を使用し、皮膚の裏側の原因組織を削り取る方法。

故・稲葉博士はこの治療方法を確立したことで、日本医師会より「最高優功賞」を受賞する程、確実性の高い治療方法です。

超音波法

吸引法の際に使用する管の先端から「超音波」が発生し汗腺組織を破壊、乳化させることで汗腺組織を取りやすくした方法。

この方法は出血も少なく吸引法より効果は期待できますが、あまり長いあいだ超音波を当てていると皮膚に火傷を起こす為、長時間の治療ができません。わきがに対しては最大60%程度の効果しか期待できない為、不満が残りやすいと言えます。多汗症については治療効果をあまり期待できません。

そうは法

皮膚の裏側を特殊な「鋭匙(えいひ)」で掻き出す方法。

あまり強く掻き出すと皮下の組織のダメージが強くなる為、確実には取れきれません。効果はわきがに対し最大50%程度、多汗症は最大20%程度です。

吸引法

痩せる為の手術として有名な「脂肪吸引/メソセラピー」と同じ機械、同じ方法で、原因となる組織を吸い出す方法。

吸い出すだけでは当然取りきれる訳もなく、治療効果はわきがに対しては最大約40%程度、多汗症においてはほとんど変わりません。

汗腺抑制注射法

切らない治療です。

皮膚のあまり深くない部分に汗腺抑制注射をし、汗腺を支配している神経に働きかけ汗腺の働きを弱めます。汗の量を減らすことで臭いも軽減します。ただし、この方法は永続的ではありませんので、6ヶ月~1年程度に1回の治療が必要です。

その他の方法

脱毛することで毛穴が塞がり発汗量の減少に伴い臭いの軽減を図る方法もあります。この方法は本質から言えばわきがを治すことが目的ではなく、脱毛することによって起こる副効果ですので、わきがや多汗症を治す目的としてはお勧めできません。


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